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HYROXで使える手の保護具|グローブ可・グリップ不可

HYROXで使える手の保護具|グローブ可・グリップ不可

HYROXにおける手の保護具の可否は、公式ルールブックの「使用可能物リスト」だけで決まります。リストに載っていれば使えて、載っていなければ既定で禁止です。判断の余地はほとんどありません。

結論から言うと、グローブは使用可能として列挙されていますが、グリップ(体操用のグリップ類)は明示的に除外されています。リストバンドは可、リストラップはリストに記載がないため既定で禁止の扱いになります。以下、原文の記載に沿って整理します。

この記事の要点

使用可能物リストに載っている物と載っていない物を左右に振り分けた判定の図
リストに載っているか、載っていないか
  • HYROX Singles Rulebook 26/27(公式PDF)の第10章「CLOTHING, ACCESSORIES, HYDRATION/NUTRITION」に、レース中に使用・着用できる物が列挙されています
  • 列挙されているのは、ニースリーブ、グローブ(グリップは除く)、ウェイトリフティングベルト、リストバンド、ハイドレーションパック、処方された吸入器等、呼吸補助器具(注記あり)の7項目です
  • 同章には「Any item not explicitly listed as permitted is, by default, prohibited」と明記されています。明記されていない物は既定で禁止です
  • したがって、手首を支持するリストラップ、体操用グリップ、パワーグリップの類は、リストに記載がないため使用できない扱いになります。どうしても必要な場合、リスト外の物はレース開始前にレースディレクターから書面による許可を得る必要があると記載されています
  • チョークは大会が用意した物だけを、提供されている指定ステーションでのみ使用できます。持ち出しや他所への持ち込みは1回ごとに2分のペナルティ、ウォールボールでの粉チョーク使用も2分のペナルティです
  • グリップ対策そのものの考え方はグローブ・ソックス・小物ガイドに、握力の鍛え方は握力強化メニューにまとめています。この記事は「ルール上使えるかどうか」に限定します

対象読者

普段のジムでリストラップやグリップを使っていて、そのままHYROXに出ようとしている人です。当日に没収されたり、ペナルティを受けたりする前に確認しておきたい方に向けています。競技そのものが初めての方はハイロックス(HYROX)とはをご覧ください。

読了後にできること

自分が使おうとしている道具が、リストに載っているか、載っていないかを自分で判定できます。載っていない場合に何をすべきかも分かります。

使用可能として列挙されている7項目

項目 原文表記 実務上の注意
ニースリーブ Knee Sleeves 膝を覆うスリーブ。着脱に時間がかかる物は事前に確認
グローブ Gloves [not grips] グローブは可。グリップは括弧書きで明示的に除外
ウェイトリフティングベルト Weightlifting Belt 走る区間でも外さず持ち続ける必要がある点に注意
リストバンド Wristbands 汗止めのバンド。手首を支持するラップとは別物
ハイドレーションパック Hydration Packs 携行する場合はスタートからフィニッシュまで自分で保持
吸入器等 Asthma inhalers or similar prescribed 処方されたもの
呼吸補助器具 Respiratory devices 注記あり。安全上の制限がかかる場合がある

この7項目以外は、既定で禁止です。原文は「Any item not explicitly listed as permitted is, by default, prohibited」と書いています。「書いていないから大丈夫だろう」ではなく、「書いていないから駄目」という向きの規定です。

グローブとグリップの線引き

括弧内の「not grips」が何を指すかは、原文で細かく定義されていません。一般には、体操競技やクロスフィットで使われるパッド状のグリップ類を指すと受け取られています。指を通して手のひらにパッドを当て、バーやハンドルとの間に噛ませるタイプの製品です。

一方、手全体を覆う一般的なトレーニンググローブは「Gloves」として列挙されています。判断に迷う形状の製品を持っている場合は、当日の現場で議論するのではなく、事前に大会のカスタマーサポートへ問い合わせてください。

リストラップはどう扱われるか

リストに載っているのは「Wristbands」です。これは手首に巻く汗止めのバンド、および受付で配られる識別用のリストバンドを指します。ウェイトトレーニングで手首を固める目的で使う「リストラップ」は、別カテゴリの器具であり、リストに記載がありません。

したがって、既定で禁止の扱いになります。手首に不安があって装着したい場合は、次節の手順を踏んでください。

リストにない物を使いたいときの手順

持ち込みから当日の確認までの手順を段階で並べた流れ図
事前許可を取るまでの4手順

ルールブックには次の趣旨が書かれています。リストに挙げられていない物は、レース開始前にレースディレクターから書面による許可を得ない限り禁止で、禁止物は没収され、競技終了後にカスタマーサービスデスクで返却される、という内容です。

  1. まず現物の写真と用途を用意する:文章だけでは伝わりません。どの種目で、なぜ必要かを短く書きます
  2. レース前に大会のカスタマーサポートへ連絡する:当日の朝ではなく、余裕のある時期に行います。医療機器で携帯電話の近接が必要な場合も、事前にレースディレクターの承認が必要である旨が明記されています
  3. 書面での回答を保管する:口頭の了承は当日の証明になりません
  4. 許可が出なかった場合の代替案を決めておく:多くの場合、道具ではなく握り方や配分の見直しで対処できます

当日の持ち込みで起きること

禁止物と判断された場合、その場で没収されます。返却はレース後です。スタート直前にこの対応をすることになると、ウォームアップの時間を削られます。事前確認のコストのほうが、はるかに安く済みます。

チョークの扱いは別ルールで厳しめ

チョークが使える種目と使えない種目、違反時の罰則を対比した図
チョークが使える場所と、違反したときの扱い

手の滑りに直結するので、チョークについても触れておきます。第7章のステーション規定に、次の趣旨が書かれています。

項目 内容
使えるチョーク 大会が用意した物のみ
使える場所 チョークが提供されている指定ステーションのみ
持ち出し 禁止。ステーションから持ち出したり他所へ運んだりすると、1回ごとに2分のペナルティ
ウォールボール 粉チョークを使用すると2分のペナルティ
併せて注意 給水所の水は飲用のみ。頭や体にかける冷却目的の使用は1回ごとに2分のペナルティ

ルールブックの要約図には、チョークの使用はスレッドプルとファーマーズキャリーでのみ許可される旨の記載があります。自前のチョークを持ち込むことは認められていません。

握りが持たないという悩みは、道具ではなく鍛え方で解決するほうが確実です。ファーマーズキャリーの距離と重量の扱いはファーマーズキャリー攻略、握力そのものの強化は握力強化メニューを参照してください。

持ち続ける義務にも注意する

見落とされがちですが、重要な規定があります。使用・着用・携行を選んだ物は、レースのスタートからフィニッシュまで自分で持ち続けなければならず、途中で誰かに渡したり受け取ったりしてはならない、という内容です。これに反すると外部支援(outside assistance)とみなされ、失格につながりうると記載されています。

つまり、次のような行動は避ける必要があります。

  • スレッド区間の前だけベルトを着け、終わったら知人に預ける
  • グローブを途中で観客席に投げ渡す
  • 途中で家族から新しいリストバンドを受け取る

一度着けたら最後まで、という前提で道具を選んでください。走る8区間すべてで邪魔にならないかどうかが、実際の選定基準になります。失格の条件全般はHYROXのDNF回避ガイドにまとめています。

禁止として列挙されている物

手の保護具からは離れますが、同じ章に禁止物のリストもあります。当日に慌てないよう、併せて確認しておいてください。

  1. ヘッドホン
  2. 携帯電話(医療機器で近接が必要な場合は事前承認が必要との注記あり)
  3. VRヘッドセット
  4. GoProその他のボディカメラ類
  5. ヘルメット(安全上の注記あり)
  6. 呼吸装置(同上)
  7. 圧縮空気ボンベ(同上)
  8. 耳栓
  9. カメラ、録音、ライブ配信、データ送信、拡張現実の機能を持つ眼鏡類

音楽を聴きながら走る習慣がある人は、練習の段階から音なしに慣れておく必要があります。ウェア・ギア全般の動向はHYROXギアの最新動向2026-27にまとめています。

よくある質問

Q1. リストラップは本当に使えないのですか。
公式ルールブックの使用可能物リストに記載がなく、同章は明記のない物を既定で禁止としています。使用したい場合は、レース前にレースディレクターの書面による許可が必要です。

Q2. グローブなら何でも使えますか。
列挙は「Gloves [not grips]」です。グリップ類は除外されています。判断に迷う形状の場合は事前に大会へ確認してください。

Q3. ウェイトリフティングベルトは使えますか。
使用可能として列挙されています。ただし、途中で外して人に預けることはできません。走る区間も含めて持ち続ける必要があります。

Q4. 自分のチョークを持ち込めますか。
できません。大会が用意した物のみ、提供されているステーションでのみ使用できます。持ち出しは1回ごとに2分のペナルティです。

Q5. ウォールボールでチョークを使ってもいいですか。
粉チョークを使用すると2分のペナルティが記載されています。ウォールボールの攻略はウォールボール攻略を参照してください。

Q6. テーピングは使えますか。
リストには明記されていません。医療上の必要がある場合を含め、事前に大会へ確認するのが確実です。当日の自己判断は避けてください。

Q7. ルールは今後変わりますか。
変わります。本記事は2026-27シーズンの公式ルールブックPDFの記載に基づいています。出場前に必ず最新版を確認してください。ルール改定の全体像は2026-27ルール改定まとめにまとめています。

Q8. 靴は脱いでもいいのですか。
常時つま先の覆われた靴を履くことが求められていますが、ウォールボール区間に限り脱ぐことが認められています。脱いだ靴はリグの下に置き、フィニッシャーステージへは自分で持っていく必要があると記載されています。

参考・出典

最終更新日:2026年9月12日

当サイトはHYROX™の非公式ファンメディアです。HYROXはUpsolut Sports AGの商標です。

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