HYROXのギア情報とは、公式パートナー企業が出す製品発表と、レース中に身につけてよい物を定めた競技ルールの2つを指します。この2つは別物で、「公式パートナーの製品だから何でも使える」わけではありません。
結論から言うと、ギアの新情報は「誰が公式パートナーか」「その物はレースで使えるか」「日本で買えるか」の3点に分解して確認するのが最短です。このページは、2026-27シーズン時点で確認できた提携状況と、新製品ニュースを自分で追うための手順をまとめた入口です。
この記事の要点

- ウェアとシューズはPUMAが公式パートナーです。PUMAは2025年1月10日付の公式ニュースリリースで、HYROXとの長期パートナーシップを前倒しで更新し、2030年までの契約としたこと、世界選手権の独占タイトルパートナーになることを発表しています
- ウェアラブルはAmazfitが公式パートナーです。Amazfitは公式ブログで、従来の地域提携を世界規模へ広げる3年間のグローバル契約を発表しています
- 販売チャネル側ではAmazonがグローバルパートナーとなり、欧州の複数市場で専用ストアフロントを展開、2026年12月のロンドン大会のタイトルパートナーにもなったと業界メディアが報じています。日本市場での展開範囲は本稿執筆時点で確認できていません
- 提携があっても、レース中に使えるかどうかは別基準です。HYROX Singles Rulebook 26/27(公式PDF)は使用可能な物を列挙したうえで「Any item not explicitly listed as permitted is, by default, prohibited」と定めています
- 提携内容・製品ラインナップ・日本での取り扱いはいずれも変わります。本ページの記載は2026年9月12日時点で確認できた範囲であり、購入前に各社の公式発表を確認してください
対象読者
新しいHYROX関連ギアの情報を見逃したくない人、「公式」と書かれた製品が本当に公式なのか判断したい人です。まず何を揃えるべきか決まっていない方は予算別のギアの考え方から先に読むほうが早いかもしれません。競技そのものが初めての方はハイロックス(HYROX)とはをご覧ください。
読了後にできること
新しいギアのニュースを見たときに、それが公式発表なのか、販売店の宣伝文なのか、レースで使えるのかを自分で切り分けられるようになります。
ギア情報は3つの入口に分けて追う
| 入口 | 何が分かるか | 一次情報の在りか |
|---|---|---|
| 公式パートナー発表 | どのブランドが公式扱いか、契約期間、対象カテゴリ | 各社のニュースルーム、HYROX公式サイト |
| 競技ルール | レース中に身につけてよい物、罰則 | 公式ルールブックPDF |
| 販売チャネル | 日本で買えるか、いつ出るか | 各ブランドの日本向け公式ストア |
この3つを混ぜると判断を誤ります。たとえば「公式ウェアラブルパートナー」であることと「そのデバイスをレース中に着けてよいこと」は別の話です。ルールブック側では、使用可能な物としてニースリーブ、グローブ(グリップは除く)、ウェイトリフティングベルト、リストバンド、ハイドレーションパック、処方された吸入器などが挙げられ、ヘッドホンやスマートグラスは禁止項目に入っています。
「公式」という言葉の粒度
ひとくちに公式でも、タイトルパートナー、カテゴリ別の公式サプライヤー、大会単位のスポンサーでは意味が違います。PUMAの発表では、ウェアの提供に加えて世界選手権の独占タイトルパートナーになる点が明記されています。ここまで書いてある発表と、販売ページに「HYROX公式」とだけ書かれた表記は、確認すべき深さが違います。
ウェア・シューズ:PUMA
PUMAの2025年1月10日付リリースは、HYROXとの長期パートナーシップを前倒しで更新したこと、2030年までPUMAがHYROXの公式スポーツウェアを提供すること、NITROと呼ばれるクッション技術を用いたシューズを展開すること、世界選手権の独占タイトルパートナーになることを述べています。
日本での具体的な取り扱いモデルや発売時期については、シーズンごとに変わります。既存の解説はPUMA×HYROXの提携とシューズ4モデルにまとめてあります。
なお、公式パートナーのシューズでなければ出られない、というルールはありません。ルールブックが求めているのは「つま先の覆われた靴を常時履くこと」(ウォールボール区間で脱ぐ場合を除く)です。ブランドの指定はありません。選び方の軸はHYROXシューズの選び方と種目別に見た要求性能で扱っています。
ウェアラブル:Amazfit
Amazfitは公式ブログで、HYROXとの提携を地域単位から世界規模へ広げる3年間の契約を結んだことを公表しています。別の公式ブログでは、公式ウェアラブルパートナーおよびオフィシャルタイムキーパーという位置づけが示されています。
ここで注意したいのは、時計を着けて走ること自体は問題ない一方で、ルールブックの禁止項目にはヘッドホン、携帯電話、スマートグラス(カメラ・録音・ライブ配信・データ送信・拡張現実機能を持つ眼鏡類)が挙げられている点です。時計と、時計に連動する周辺機器は別に判断してください。医療機器で端末が近くに必要な場合は、レース前にレースディレクターの事前承認が要る旨も明記されています。
製品単体のレビューはAmazfit Balance Ultraの解説に、購入後のデータ活用はスポーツウォッチの選び方にまとめています。
販売チャネル:Amazonとの提携
業界メディアの報道によると、Amazonはグローバルパートナーとして、HYROXを軸にした購買・コンテンツ・ライブイベントの仕組みを構築するとされています。専用ストアフロントは英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、オランダで先行し、他市場への拡大が計画されているという内容です。加えて、2026年12月2日から6日にロンドンのExCeLで開催される大会のタイトルパートナーになるとも報じられています。
日本のAmazonでの展開有無・時期については、本稿執筆時点で公式に確認できる情報がありません。確認できていないことを「予定されている」と書かないよう、ここでは未確認と明記します。日本から買う場合の考え方はAmazon×HYROXの提携と日本からの調達方法にまとめています。
新製品ニュースを自分で追う手順

- 一次発表を探す:ブランド名と「newsroom」「press release」で検索し、企業の公式ニュースルームに当たります。まとめ記事から入らないほうが速く、正確です
- 対象市場を確認する:欧米先行のリリースは多いので、日本での発売有無が書かれているかを見ます。書かれていなければ「未定」です
- ルール適合を確認する:レースで使う予定なら、公式ルールブックの使用可能物リストに該当するかを確認します。リストにない物は既定で禁止です
- 実売を確認する:日本のブランド公式ストア、もしくは正規取扱店で在庫と価格を見ます。並行輸入品は保証条件が異なることがあります
- 買うか決める:手持ちのギアで代替できないか最後に確認します。多くの場合、新製品より先に消耗した物の買い替えのほうが効きます
まとめ記事を鵜呑みにしない
当サイトを含め、二次情報には誤りが混入します。日付、契約年数、対象市場、モデル名の4点は、必ず一次発表で突き合わせてください。本ページも同じ扱いで構いません。
レースで使える物・使えない物

購入判断の最後に効くのはここです。公式ルールブックの記載を、ギア選びの観点で整理します。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 使用可能として列挙 | ニースリーブ、グローブ(グリップは除く)、ウェイトリフティングベルト、リストバンド、ハイドレーションパック、処方された吸入器等、呼吸補助器具(注記あり) |
| 禁止として列挙 | ヘッドホン、携帯電話(注記あり)、VRヘッドセット、ボディカメラ類、ヘルメット、呼吸装置、圧縮空気ボンベ、耳栓、カメラや録音・配信機能を持つ眼鏡類 |
| 靴 | 常時つま先の覆われた靴。ウォールボール区間のみ脱ぐことが認められている |
| 重要な原則 | リストに明記されていない物は、既定で禁止 |
また、使用・着用・携行する物は「スタートからフィニッシュまで自分で持ち続ける」必要があり、途中で誰かに渡したり受け取ったりすると外部支援とみなされ、失格につながりうると記載されています。手の保護具まわりの詳細はHYROXで使える手の保護具で扱っています。
よくある質問
Q1. 公式パートナーの製品でないと出場できませんか。
いいえ。ルールブックにブランド指定はありません。求められているのは、つま先の覆われた靴を履くことと、使用可能物リストの範囲内に収めることです。
Q2. 「HYROX公式」と書かれた商品はすべて公式ですか。
販売ページの表記だけでは判断できません。ブランドの公式ニュースルームか、HYROX公式サイトの記載で裏を取ってください。
Q3. 日本で買えるモデルはどこで確認できますか。
各ブランドの日本向け公式オンラインストアが一次情報です。海外リリースに載っていても、日本で同じ型番が出るとは限りません。
Q4. スマートウォッチはレース中に着けていいですか。
時計そのものは広く使われていますが、ルールブックの使用可能物リストと禁止リストを必ず確認してください。ヘッドホンやカメラ機能を持つ眼鏡類は禁止項目に挙げられています。
Q5. パートナーシップの内容は今後変わりますか。
変わります。本ページの記載は2026年9月12日時点で確認できた発表に基づくもので、契約更新や新規提携があれば更新します。
Q6. 新作が出たら買い替えるべきですか。
新作かどうかより、いま使っている物が消耗しているかどうかで判断するほうが実利があります。判断の目安はHYROXシューズの寿命にまとめています。
Q7. 遠征時に持っていく物のリストはありますか。
HYROX遠征のパッキングリストで、宿泊を伴う移動を前提に整理しています。
参考・出典
- PUMA公式ニュースルーム「PUMA announces early renewal of its long-term partnership with HYROX」(2025年1月10日):2030年までの契約更新、世界選手権の独占タイトルパートナー
- Amazfit公式ブログ「HYROX and Amazfit Strengthen Alliance With Global Three-Year Partnership」:3年間のグローバル契約
- HYROX Singles Rulebook 26/27(公式PDF):使用可能物・禁止物の一覧、靴の規定
- Health Club Management「Amazon signs global Hyrox partnership and takes title rights to London event」:Amazonとの提携(業界メディアによる報道ベース)
- HYROX公式サイト:大会カレンダーおよび公式発表(内容は変更されうるため要公式確認)
最終更新日:2026年9月12日
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