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HYROXで使える装備一覧|ベルトとニースリーブ

HYROXで使える装備一覧|ベルトとニースリーブ

この記事の要点

  • 26/27シーズンのルールブックは、レース中に使用・着用してよい物を7項目のリストで明示しています。ニースリーブとウエイトリフティングベルトはこのリストに含まれます。
  • 重要なのは書き方です。「許可として明示されていない物は、既定で禁止」と定められています。つまり「書いていない=グレー」ではなく「書いていない=禁止」です。
  • 許可された物を使う場合、スタートからフィニッシュまで身につけるか持ち運ぶ必要があります。途中で誰かに渡す・受け取るのは外部からの援助となり、失格になりうると規定されています。
  • 禁止品は別のリストで9項目が挙げられています。ヘッドホン、携帯電話、イヤープラグ、カメラ類、カメラや音声記録の機能を持つスマートグラスなどです。
  • ここに書いた内容は2026年9月時点で確認した26/27シーズンのシングルス用ルールブックに基づきます。改定されうるため、出場前に公式の最新版で確認してください。

許可リストは「7項目だけ」

HYROXの26/27シーズン シングルス用ルールブックの「10.1 CLOTHING AND ACCESSORIES」には、レース中に使用・着用してよい物として次の7項目が挙げられています。

# 許可されている物
1 ニースリーブ
2 グローブ(グリップは除く)
3 ウエイトリフティングベルト
4 リストバンド
5 ハイドレーションパック
6 喘息用の吸入器、または同等の処方されたもの
7 呼吸補助デバイス(注記あり)
許可リストの有無で分かれる図
許可に書かれていれば使え、書かれていなければ禁止

そして同じ節に、「許可として明示されていない物は、既定で禁止とみなす」という趣旨の規定が置かれています。

この構造は見落とされがちです。多くの競技のルールは「禁止事項を列挙する」形式ですが、HYROXのこの節は逆で、許可を列挙して残りを閉じる形になっています。手元の装備がリストのどれにも当てはまらないなら、持ち込める前提で考えないほうが安全です。

ルールブックそのものの探し方・読み方はHYROX公式ルールブックの読み方と確認場所にまとめています。

ウエイトリフティングベルトを使うときの条件

ベルトは許可リストの3番目にあります。使うこと自体に問題はありません。ただし条件が付きます。

ベルトをスタートからフィニッシュまで運ぶ図
スタートからフィニッシュまで自分で持ち続ける

同じ節の注意書きには、上記の物を使用・着用・携行する場合、レースのスタートからフィニッシュまでそうしなければならないこと、そしてそれらを誰かに渡したり誰かから受け取ったりしてはならないことが定められています。これを行うと外部からの援助にあたり、失格となりうるとされています。

実務的には次を意味します。

  • スレッドプッシュだけベルトを使い、終わったら仲間に預ける、という運用はできません。
  • 逆に、途中でベルトを受け取ることもできません。
  • 使うなら、8kmのランも含めて最後まで身につけるか、自分で持って走ることになります。

ベルトは軽い装備ではありません。腹圧をかけたい種目のためにベルトを着け、その状態で8本のランをこなせるか。ここを練習で確認せずに本番に持ち込むと、種目で得たぶんをランで失います。ベルトは幅も硬さも製品ごとに差があるので、用品メーカーの製品ページで構造の違いを見比べ、ランを通せる厚みかどうかを基準に選ぶほうが現実的です。

ニースリーブとサポーターの扱い

ニースリーブも許可リストに入っています。ベルトと同じく、スタートからフィニッシュまで身につけるか持ち運ぶという条件が適用されます。

サンドバッグランジでは膝を床に着ける動作が繰り返されます。膝の保護を考える人は多い種目です。ここで注意したいのは、「ニースリーブ」と「膝パッド」「サポーター」は同じ言葉ではないということです。許可リストに明記されているのはニースリーブであり、それ以外の形状の製品がどう扱われるかは、現地の判断や事前の確認が必要になります。

膝まわりの製品は、筒状のスリーブ型、ベルトで締めるタイプ、パッドが入ったタイプなど形状の幅が広いです。自分の使いたい物がどの形状に当たるのかを言葉で把握したうえで、判断が難しければ事前に主催者へ確認するのが確実です。

サンドバッグランジと膝まわりの装備の考え方はHYROXのグローブ・ソックス・小物ガイドでも扱っています。

リストにない物を使いたいとき

ルールブックには、許可リストにない物は、レース開始前にレースディレクターから書面による許可を得ない限り禁止とみなすこと、そして禁止された物は没収され、レース終了後にカスタマーサービスのデスクで返却されることが書かれています。

許可を得る手順と没収の流れを段差で示した図
事前の書面確認から没収と返却までの段取り

つまり、道はあります。ただし当日会場で口頭で聞いて済む話ではなく、事前に、書面でという条件が付いています。医療上の必要があって特定の装具を使いたい場合などは、大会の相当前に問い合わせる必要があります。

なお安全上の注記として、ユニフォームとウエイトベストは引き続き許可される(他の参加者の安全やパフォーマンスを妨げない限り)という記載もあります。

禁止されている物のリスト

「10.2 FORBIDDEN ITEMS」では、常に厳格に禁止される物として9項目が挙げられています。

# 禁止されている物
1 ヘッドホン
2 携帯電話(医療機器に関する例外の注記あり)
3 VRヘッドセット
4 GoProなどの身体装着型カメラ
5 ヘルメット
6 呼吸装置
7 圧縮空気ボンベ
8 イヤープラグ
9 カメラ、音声記録、ライブ配信、データ送信、拡張現実の機能を持つスマートグラス・AIグラス・アイウェア

ヘッドホンとイヤープラグが明確に禁止である点は、練習の習慣をそのまま持ち込もうとする人にとって重要です。音楽を聴きながら走る練習をしているなら、無音でのレースを一度は経験しておいてください。

携帯電話には注記があり、レース中に携帯電話への近接が必要な医療機器を使用する場合は、事前にレースディレクターの承認を得る必要があるとされています。レース当日より前に、現地のカスタマーサポートへ連絡する流れです。

ヘルメット・呼吸装置・圧縮空気ボンベについては、他の参加者に危険を及ぼしうるという安全上の理由が明記されています。

チョークは「会場のものを、決められた場所で」

装備と混同されやすいのがチョークです。ルールブックには、レース中に使用できるのは会場が供給したチョークおよび関連の備品のみであり、それが提供されている指定のステーションでのみ使用できると書かれています。さらに、ステーションからチョークを持ち出したり別の場所へ運んだりすることは許されず、違反ごとに2分のペナルティが科されます。

チョークの可否が分かれる図
会場のチョークは指定の種目だけ、持ち出しは罰則

同じ規定の中で、チョークの使用が認められているのはスレッドプルとファーマーズキャリーであり、それ以外の場所で使うとペナルティになる旨も示されています。

自前のリキッドチョークを持ち込んで使う、という運用はできないということです。ペナルティの全体像はHYROXの時間ペナルティ一覧で確認できます。

出場前にやる4つの確認

  1. 自分が使いたい装備が、許可リストの7項目のどれに当たるかを言葉で確認する。 当てはまらないなら、原則は禁止です。
  2. 最後まで身につけられるかを練習で試す。 8kmのランを含めて通します。
  3. リストにない物が必要なら、事前に書面で主催者へ確認する。 当日の口頭確認は前提にしません。
  4. 最新版のルールブックを自分でダウンロードする。 シーズンごとに改定されます。公式の配布ページから取得してください。

ダブルス・リレーは別冊を確認する

ここまで引用したのはシングルス用のルールブックです。HYROXはシングルスのほかに、ダブルス、リレー、アダプティブの区分があり、それぞれ別のルールブックが配布されています。

区分 確認する冊子
シングルス Singles Rulebook
ダブルス Doubles Rulebook
リレー Relay Rulebook
アダプティブ Adaptive Rulebook
配布ページから4冊に分かれる図
区分ごとに読む冊子が分かれている

装備の許可リストの考え方は共通していても、区分ごとに固有の規定が加わります。特にダブルスとリレーは、2人・4人での分担に関する規定があるため、自分が出る区分の冊子を読む必要があります。

実務的に注意したいのは、装備を相方と共有できるかどうかです。シングルス用の規定では、許可された物はスタートからフィニッシュまで自分で身につけるか持ち運ぶこと、途中で誰かに渡したり受け取ったりしないことが定められています。ダブルスやリレーで「ベルトを交代のたびに渡す」という運用を前提にすると、規定に抵触する可能性があります。該当する区分の冊子で、自分の目で確認してください。

いずれの冊子も公式の配布ページから取得できます。シーズン表記(26/27など)が自分の出場する大会と一致しているかも、あわせて確認してください。

よくある質問

Q1. トレーニングベルトを着けてもいいですか?
ウエイトリフティングベルトは許可リストに含まれています。ただしスタートからフィニッシュまで身につけるか持ち運ぶ必要があり、途中で誰かに渡すことはできません。

Q2. 種目のときだけベルトを着けて、あとは外してもいいですか?
外して手に持つ、腰に巻いたままにするなど、自分で携行し続けるのであれば条件を満たします。誰かに預けることはできません。

Q3. ニースリーブは何枚まで使えますか?
枚数の制限はルールブックの該当項目に記載がありません。ただし他の参加者の安全を妨げないことが前提です。

Q4. 膝パッドやテーピングは使えますか?
許可リストに明記されているのはニースリーブです。それ以外の形状については、事前にレースディレクターへ確認するのが確実です。許可として明示されていない物は既定で禁止という規定があるためです。

Q5. イヤホンで音楽を聴きながら走れますか?
できません。ヘッドホンとイヤープラグは、いずれも禁止品のリストに挙げられています。

Q6. 自分のチョークを持ち込めますか?
できません。会場が供給したチョークのみ、提供されている指定のステーションでのみ使用できます。違反ごとに2分のペナルティです。

Q7. この記事の内容はいつまで有効ですか?
2026年9月時点で確認した26/27シーズンのシングルス用ルールブックに基づく内容です。ダブルス・リレー・アダプティブは別冊があり、シーズンごとに改定されます。出場前に最新版を確認してください。

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参考・出典

最終更新日: 2026年9月23日

当サイトはHYROX™の非公式ファンメディアです。HYROXはUpsolut Sports AGの商標です。

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