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HYROX年間レース計画の立て方|連戦の間隔

HYROX年間レース計画の立て方|連戦の間隔

HYROXの年間レース計画とは、1年のあいだにどの大会へ何本出て、どこにピークを置くかを先に決め、練習・エントリー・遠征費を1本の時間軸に並べる作業のことです。

結論から書きます。出る本数を増やすより、山(本気で狙う大会)を1〜2本に絞り、その間隔を先に決める。これが年間計画の骨格です。HYROX公式の大会検索ページで2026年9月7日に確認したところ、日本国内の次の2大会は大阪2027(1月21〜25日)と名古屋2027(4月16〜18日)で、大阪の最終日から名古屋の初日までは81日、およそ11.6週あります。12週間のトレーニングプランがちょうど1本入る間隔です。一方、ランキングや出場資格は暦年ではなく365日のローリングで動きます。カレンダーは「暦の1年」ではなく「自分の365日」で引いてください。

この記事の要点

  • 年間計画はまず「山の数」を決める。1山型・2山型・巡礼型で、練習も予算も別物になる
  • 26/27シーズンのアジア太平洋は2026年11月から2027年6月に集中し、日本は1月(大阪)と4月(名古屋)の2大会
  • 大阪最終日から名古屋初日は81日=約11.6週。12週プランが1本入る
  • ランキングは365日ローリングで、シングルスは上位5戦、ダブルスは上位3戦が集計対象と公式ルールブックに記載
  • 世界選手権のスロットは各大会・各区分に1枠。招待の受諾期限は48時間で、辞退分は次点へ回る

対象読者

年に2本以上のHYROXを考えている人。1本目を終えて「次をいつにするか」で迷っている人にも使えます。

読了後にできること

自分の目的に合った年間の型を選び、大会の間隔・練習ブロック・エントリーの締切を1枚のカレンダーに並べられます。

まず「山の数」を決める。本数はその結果でしかない

年間計画で最初にやることは、大会を選ぶことではありません。1年のうち何回、本気で仕上げるかを決めることです。ここが決まらないまま大会だけ増やすと、どの大会も中途半端な状態で迎えることになります。

年間の出場数の目安 ピークを作る回数 向いている人
1山型 1〜2本 1回 初挑戦、または自己ベストを1回で狙いたい人
2山型 2〜4本 2回 年間を通して伸ばしたい中級者
巡礼型 5本以上 作らない(常時中程度) 参加そのものが目的の人、資格ポイントを積みたい人
1山型・2山型・巡礼型という3つの年間計画の型を並べた比較図
1山型・2山型・巡礼型という3つの年間計画の型を並べた比較図

巡礼型は一見すると無計画に見えますが、後述する365日ローリングの集計ではシングルスは上位5戦が対象になるため、出場数を積むこと自体に意味が生まれる場合があります。逆に1山型の人が年5本出ると、毎回テーパリングと回復に時間を取られ、土台を作る期間が消えます。

自分がどの型かは、次の1問で判断できます。「今年、記録を1秒でも縮めたいか。それとも会場を増やしたいか」。前者なら1山型か2山型、後者なら巡礼型です。目標タイムの水準感はレベル別のタイム目安、区分の選び方はシングルス/ダブルス/リレーの違いを参照してください。

26/27シーズンのアジア太平洋カレンダー(2026年9月7日時点)

計画の材料になるのは公式の大会一覧です。HYROX公式の大会検索ページで2026年9月7日に確認できたアジア太平洋の会期は次のとおりです。日程は公式表記ですが変更されることがあり、チケットの販売状況も日々動きます(予定・要公式確認)。

大会(公式表記) 会期 2026年9月7日時点のチケット表示
AirAsia HYROX Seoul 2026年11月13〜15日 購入ボタンあり
HYROX Guangzhou 2026年11月21〜22日 詳細ページのみ
AIA HYROX Singapore 2026年11月26〜29日 購入ボタンあり
24/7 FITNESS HYROX Sanya 2026年12月5〜6日 購入ボタンあり
BYD HYROX Melbourne 2026年12月9〜13日 購入ボタンあり
AirAsia HYROX Kuala Lumpur 2026年12月10〜13日 購入ボタンあり
AIA HYROX Hong Kong 2027年1月7〜10日 購入ボタンあり
BYD HYROX Osaka 2027年1月21〜25日 詳細ページのみ(販売前)
BYD HYROX Auckland 2027年2月4〜7日 詳細ページのみ
BYD HYROX Bangkok 2027年2月11〜14日 詳細ページのみ
HYROX Taipei 2027年3月12〜14日 詳細ページのみ
BYD HYROX Brisbane 2027年3月31日〜4月4日 詳細ページのみ
HYROX Nagoya 2027年4月16〜18日 詳細ページのみ(販売前)
BYD HYROX Incheon 2027年5月13〜16日 詳細ページのみ
PUMA HYROX World Championships Hong Kong 2027年6月10〜13日 詳細ページのみ
香港から世界選手権までの26/27シーズンのアジア太平洋の会期を並べた時系列図
香港から世界選手権までの26/27シーズンのアジア太平洋の会期を並べた時系列図

この表から読み取れることは2つあります。1つ目は、アジア太平洋のシーズンは11月から翌6月に集中していること。2つ目は、日本国内は1月と4月の2本だけであること。国内だけで2山型を組むなら、必然的に大阪と名古屋の組み合わせになります。

大会名や表示の読み方(購入ボタンの有無が何を意味するか、大会名の冠スポンサーが毎シーズン変わること)は海外大会の探し方に、渡航とエントリーの実務は海外遠征ガイドにまとめています。シーズン表記そのものの意味はシーズン制の読み方を参照してください。

大会と大会の間隔で、できることが決まる

2本目をどこに置くかは、空いている日数で機械的に決められます。上の会期から主要な組み合わせの間隔を計算すると次のようになります(前の大会の最終日から次の大会の初日まで)。

組み合わせ 空き日数 その期間にできること
香港(1月10日)→ 大阪(1月21日) 11日 回復のみ。2本目にピークは作れない
大阪(1月25日)→ バンコク(2月11日) 17日 回復2週間+刺激1回。記録更新は狙いにくい
台北(3月14日)→ ブリスベン(3月31日) 17日 同上
クアラルンプール(12月13日)→ 香港(1月7日) 25日 回復+短い再ビルド1ブロック
名古屋(4月18日)→ 仁川(5月13日) 25日 同上
名古屋(4月18日)→ 世界選手権(6月10日) 53日(約7.6週) 仕上げ直しが1サイクル入る
大阪(1月25日)→ 名古屋(4月16日) 81日(約11.6週) 12週間のプランが1本まるごと入る
大会間の空き日数ごとに何ができるかを示した間隔の判断図
大会間の空き日数ごとに何ができるかを示した間隔の判断図

覚えておく数字は「17日」と「81日」の2つです。17日級の間隔では、2本目は「もう1回走る」以上のことができません。81日級なら、土台づくりから仕上げまでを1周できます。12週の組み方は12週間トレーニングプラン、直前2週間の落とし方はテーパリング、レース後の戻し方はレース後リカバリー完全ガイドにまとめています。

目的別に、この順番でカレンダーを作る

型と間隔が決まったら、次の5ステップで実際のカレンダーに落とします。

  1. 山にする大会を1本選び、その出走予定日をカレンダーに置く(曜日別の配置は各レースページの暫定スケジュールで確認)
  2. 山の日から12週間さかのぼり、練習ブロックの開始日を書き込む
  3. 山の前後に置く「刺激用の大会」を、17日以上空いている枠から選ぶ
  4. 各大会のチケット発売時期と返金の締切を同じカレンダーに書き込む
  5. 遠征費を大会ごとに分けて置き、合計が現実的かを確認する

3のステップで重要なのは、刺激用の大会に山を作らないと決めておくことです。当日になると全力で走りたくなりますが、17日後に本命がある状態でのオールアウトは、本命側の準備を削ります。区分を変える(シングルスからリレーへ)といった形で強度を落とす選択肢も、区分ごとに独立した申し込みなので取れます。

資格を狙うなら「暦年」ではなく365日で数える

出場資格やランキングを意識する人は、カレンダーの単位が変わります。公式ルールブック(26/27)には、ランキングは365日のローリングで計算され、その期間内の成績のうちシングルスは上位5戦、ダブルスは上位3戦が対象になると記載されています(HYROX Doubles Rulebook 26/27・PDF)。

ここから導かれる実務は3つです。

  1. ポイントの対象になるのは「直近365日」なので、シーズン末に古い成績から順に落ちていく
  2. アスリートライセンスは、走る前に取得しておく必要がある。同ルールブックには、ライセンスなしで出た結果は資格ポイントとして加算されず、あとから遡ってライセンスを適用することはできないと明記されています
  3. 26/27は移行シーズンにあたり、2025年9月1日以降の過去成績は「ゴースト結果」として参照されるが、ポイントとして数え始めるのは10月23日以降である旨も記載されています

つまり、資格を狙うなら「良い成績が出たらライセンスを取る」では手遅れになります。ライセンスの中身はアスリートライセンスとは、制度全体の位置づけはエリートシリーズとはにまとめました。

世界選手権のスロットは大会ごとに1枠。48時間で決める

エイジグループから世界選手権を目指す場合、年間計画の考え方はさらに具体的になります。公式ルールブック(26/27・シングルス)には次の記載があります(HYROX Singles Rulebook 26/27・PDF)。

  • 資格を与える大会では、各レースクラスにつき1つの世界選手権出場枠が提供される
  • 枠を得た人にはメール招待が届き、受諾の期限は招待から48時間。受諾されない枠は次点の選手へ回る(ロールダウン)
  • 枠の配分はライセンス保持者を優先する構造で、ライセンスを持たない選手への提示は1大会・1レースクラスあたり2人まで
  • 60歳以上はオープン区分を通じて世界選手権への資格を得る

年間計画への影響は明確です。枠は「大会ごとに1つ」なので、どの大会に出るかで競争相手が変わります。そして招待は48時間で流れるため、レース後の数日は連絡が取れる状態にしておく必要があります。遠征の帰路で機内にいる時間が長い日程だと、ここで取りこぼす可能性があります。年齢区分の決まり方は年齢区分ガイド、資格ルートの全体像は世界選手権・アジア大会の出場条件を参照してください。

お金と締切もカレンダーに乗せる

年間計画が崩れる原因の多くは、体調ではなく資金と締切です。次の3つを大会ごとに書き込んでください。

  1. チケットの発売時期(発売前の大会は公式ページの表示が購入ボタンにならない)
  2. Flex Add-Onを付けた場合の返金の階段(出走日の31日前まで100%、7日前まで50%と各レースページに記載。Flex料金と手数料は返金対象外)
  3. 交通と宿の取消期限

2の返金期限は大会の初日ではなく自分の出走日から数える点に注意してください。5日間開催の大阪2027では、木曜に走る人と月曜に走る人で締切が4日ずれます。欠場が決まったときの手続きは欠場・返金・名義変更ルール、宿と交通の押さえ方は大阪2027の遠征ガイド名古屋2027の遠征ガイドにまとめています。

国内2大会のどちらを山にするかで迷う場合は、名古屋2027と大阪2027の比較が判断材料になります。

よくある失敗5つ

  1. 本数から決める:「年3本」と決めてから大会を探すと、間隔が17日級で並んでピークが作れません
  2. 暦年で資格を数える:ランキングは365日ローリングです。1月1日でリセットされません
  3. 良い成績が出てからライセンスを取る:遡って適用できないと公式に明記されています
  4. 刺激用の大会で全力を出す:17日後の本命の準備をその場で削ることになります
  5. レース後48時間を移動で埋める:世界選手権枠の招待は48時間で次点へ回ります

FAQ

Q. 年に何本出るのが適切ですか?
A. 適切な本数は目的で変わります。記録を狙うなら山は年1〜2回で、その前後に刺激用を置く形が組みやすいです。参加自体が目的なら本数の上限はありませんが、365日ローリングの集計対象はシングルスで上位5戦です。

Q. 大会と大会は最低どれくらい空けるべきですか?
A. 公式に最低間隔の規定はありません。実務上は、2本目でも記録を狙うなら11週前後、回復して走り切るだけなら2週間以上、が目安になります。26/27シーズンのアジア太平洋では17日級と25日級の組み合わせが多く並んでいます。

Q. 大阪と名古屋の両方に出るのは無理がありますか?
A. 大阪の最終日から名古屋の初日まで81日(約11.6週)あります。12週間のプランが1本入る間隔なので、両方を山にすることは可能です。ただし遠征費が2回分になるため、資金計画を先に確認してください。

Q. ランキングのポイントはいつ消えますか?
A. 公式ルールブックには365日のローリングで計算されると記載されています。365日を過ぎた成績は集計対象から外れる形になります。

Q. アスリートライセンスは全員に必要ですか?
A. 出場自体には不要です。ライセンスなしでも大会には出られますが、その結果は資格ポイントとして加算されず、後から遡って適用することもできないと公式ルールブックに記載されています。

Q. 世界選手権の枠は上位何人に出ますか?
A. 公式ルールブックには、資格を与える大会では各レースクラスにつき1枠が提供されると記載されています。受諾されなかった枠は次点へ回ります(ロールダウン)。

Q. チケットの発売日は事前に分かりますか?
A. 2026年9月7日時点で、大阪2027と名古屋2027はいずれも公式ページに購入ボタンが出ていない状態です。発売日の事前告知は大会によって異なるため、通知登録で拾うのが確実です。

参考・出典

  • HYROX公式「Find My Race」(大会検索ページ)(2026年9月7日確認:アジア太平洋の会期一覧とチケット表示状態。ソウル2026年11月13〜15日/シンガポール11月26〜29日/クアラルンプール12月10〜13日/香港2027年1月7〜10日/大阪1月21〜25日/バンコク2月11〜14日/台北3月12〜14日/ブリスベン3月31日〜4月4日/名古屋4月16〜18日/仁川5月13〜16日/世界選手権 香港6月10〜13日)
  • HYROX公式レースページ「BYD HYROX Osaka」(2026年9月7日確認:会期・曜日別の暫定スケジュール・出走時刻は約3日前に案内で変更不可・Flex Add-Onの返金は出走日の31日前まで100%、7日前まで50%)
  • HYROX公式レースページ「HYROX Nagoya」(2026年9月7日確認:会期2027年4月16〜18日・レーススケジュールはTBC)
  • HYROX Doubles Rulebook 26/27(公式PDF)(2026年9月7日確認:ランキングは365日ローリング、シングルスは上位5戦・ダブルスは上位3戦が対象、ライセンスは遡及適用不可、26/27はゴースト結果を含む移行シーズン)
  • HYROX Singles Rulebook 26/27(公式PDF)(2026年9月7日確認:世界選手権枠は各レースクラス1枠・受諾期限48時間・ロールダウン・非ライセンス者への提示は1大会1レースクラス2人まで・60歳以上はオープン区分経由)

最終更新日: 2026年9月7日

当サイトはHYROX™の非公式ファンメディアです。HYROXはUpsolut Sports AGの商標です。

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