結論:エリートシリーズは「招待制のトップリーグ」。Majors優勝ではなく、365日のポイント順位で呼ばれる
HYROXエリートシリーズ(HYROX Elite
Series)とは、Open・Proの上に置かれた招待制のトップカテゴリーで、世界ランキング上位の選手だけが出場できるレースシリーズです。2026-27シーズンからは、旧「Majors」で1レースの結果が出場権に直結していた仕組みが、365日のローリング期間でポイントを積み上げる順位制に置き換わりました。一般エントリーで申し込む枠ではなく、公式リーダーボードの順位に応じてHYROXから招待が届く形式です。
本記事では、2026年9月1日時点でHYROX公式サイトに掲載されている内容をもとに、エリートシリーズの構造・出場の仕組み・2026-27シーズンのレースカレンダーを整理します。
この記事の要点
- エリートシリーズは招待制。公開エントリーは存在せず、公式リーダーボードの順位で招待される
- 2ディビジョン(Elite 15 / Challenger
15)×シングルス/ダブルス×男女=4カテゴリーが独立して動く - Challenger 15はランキング16〜30位の枠。Elite
15と同じステージで走り、勝てば次戦のElite 15に入れる - ポイントは365日ローリング。シングルスはベスト5戦、ダブルスはベスト3戦が対象
- 2026-27シーズンはRace 1ハンブルク(2026年10月30〜31日)、Race
2ロンドン(12月3〜4日)が公表済み。Race 3〜5は未発表 - 年齢別(エイジグループ)で世界選手権を目指すルートはエリートシリーズとは別系統
対象読者
- 「Elite 15」「Challenger
15」という言葉を見かけて意味を知りたい人 - 旧Majorsとの違い、世界選手権への道筋の変化を把握したい競技志向の参加者
- トップ選手のレースを観戦する側として、シーズンの構造を理解したい人
読了後にできること
- 自分が今どのカテゴリー(Open / Pro / Challenger 15 / Elite
15)の話をしているのか区別できる - エリートシリーズの招待が決まるタイミングと条件を説明できる
- 一般参加者としての世界選手権ルートと、エリートルートを混同しなくなる
この記事の角度について:2026-27シーズンのルール改定全体(ダブルスの間隔基準・種目未完了の扱い・サンドバッグの罰則など)はHYROX2026-27ルール改定まとめにまとめています。本記事はそのうちエリート競技の体系だけを取り出して深掘りするページです。年齢別の出場資格についてはHYROX世界選手権・アジア大会の出場条件を先に読むと整理しやすくなります。
1.
エリートシリーズはOpen・Proの「上」に置かれた別レイヤー
HYROXの基本フォーマット(1kmラン×8本と8種目のワークアウトを交互に行う競技形式)そのものは、HYROXとは?完全ガイドで解説しているとおり、どのカテゴリーでも共通です。違うのは「誰が出られるか」と「何を懸けて走るか」です。
| レイヤー | 出場方法 | 位置づけ |
|---|---|---|
| Open | 一般エントリー | 誰でも参加できる標準カテゴリー |
| Pro | 一般エントリー(重量が上がる) | 実力者向けの重量設定 |
| Challenger 15 | 招待のみ | ランキング16〜30位。Elite 15への挑戦枠 |
| Elite 15 | 招待のみ | ランキング上位15。シリーズの最上位 |
Open・Proとの違いは「重量が重い」だけではありません。エリートシリーズは公式サイト上でもクローズドかつ招待制のシリーズと説明されており、申し込みボタンから入る道がそもそも用意されていません。Open/Proの区分そのものについてはシングルス/ダブルス/リレーの違いと選び方で扱っています。

2.
4つのカテゴリーは完全に独立して動く
エリートシリーズは2つのディビジョン(Elite 15とChallenger
15)に分かれ、それぞれにシングルスとダブルス、さらに男女の区分があります。公式サイトでは、これらのカテゴリーはそれぞれ独立したランキング・招待・出場ルートを持ち、あるカテゴリーでの成績が別のカテゴリーには持ち越されないと説明されています。シングルスで好成績を残してもダブルスの出場権にはならず、その逆も同様です。
もう一点、押さえておきたい前提があります。Elite 15・Challenger
15にはミックスダブルスの区分がありません。ミックスのペアはProディビジョンでは走れますが、2026年9月1日時点でエリートシリーズへ続くルートは用意されていない、という整理です。
3.
旧Majorsから何が変わったのか
| 項目 | 旧制度(〜2025-26シーズン) | 新制度(2026-27シーズン〜) |
|---|---|---|
| 出場権の考え方 | Majors・Regionalsといった特定の大会での結果が直結 | 365日ローリングのポイント順位で判断 |
| 評価の対象 | 単発レースの成績 | シーズンを通した一貫性(複数戦の合計) |
| ポイントの決まり方 | 順位ベース | 順位に加え、1位タイムとの比率で決まるパーセンタイル方式 |
| レースの重み | 大会格による | ティアが上のレースほど上限ポイントが高い |
| ダブルスの国籍 | 制限の記載なし | エリートシリーズのダブルスは同一国籍が必要 |
公式サイトによれば、この新しい資格フレームワークは2026年6月22日から適用されています。「Majors制度が終了し、ワルシャワが最後のMajorになった」という点については、複数の海外フィットネスメディアが2026年5〜6月に報じた内容であり、2026年9月1日時点の公式資格ページにMajors経由・Regionals経由のルートは記載されていません。
なお、改定発表当初は「各エリートシリーズ戦の上位3名が世界選手権へ直接進出する」と報じられていましたが、2026年9月1日時点の公式資格ページで確認できるのはポイント制・招待制の枠組みです。直接進出枠の有無は今後の公式アナウンスで再確認してください(予定・要公式確認)。
4. 招待が届くまでの4ステップ
- アスリートライセンスを取得する:ランキングポイントを獲得するには有効なライセンスが必要です。ライセンスを持たない状態で出した記録はポイントになりません
- 対象レースでポイントを積む:365日のローリング期間で、シングルスはベスト5戦、ダブルスはベスト3戦が集計対象です。同点の場合は、対象レースの層の厚さで比較されます
- カットオフでフィールドが確定する:レースのおよそ21日前にリーダーボードが締め切られ、その時点の順位で招待対象が決まります。カットオフ当日以降に入ったポイントは、そのレースの選考には反映されません
- 招待を受諾する:招待はメールで届き、受諾期限が設定されています。期限内に返答がない、辞退した、受諾後に取り消した場合は、ランキング順に次の選手へロールダウンされます

5. Challenger 15はElite
15への昇格レーン
Challenger
15は、公式リーダーボードで16〜30位に位置する選手が走る枠です。Elite
15と同じ会場・同じステージで実施されるため、観戦する側から見ると1日のうちに2つのトップレースが並ぶ形になります。
昇格の仕組みも明快です。公式サイトの記載では、Race
2以降のElite 15はランキング上位14名に、前戦のChallenger
15優勝者が加わる構成になります。つまりChallenger
15で勝てば、次戦は最上位のフィールドで走れるということです。ランキングを1年かけて押し上げるルートと、1戦勝ち切って飛び込むルートの2本立てになっていると理解すると分かりやすいでしょう。
6.
レースのティアとポイントの考え方
ポイントは「何位でゴールしたか」だけでなく「1位のタイムとどれだけ差がなかったか」で決まります。公式サイトの資格ページでは、順位ごとに上限点が設定され、下位順位は1位タイム÷自分のタイム×100という形で算出される仕組みが示されています。加えて、上位順位でポイントを得るには1位から一定の割合以内でフィニッシュする条件が付きます。
| レースティア | 1位に配分される点数(目安) |
|---|---|
| スタンダードなProレース | 105点 |
| Challengerディビジョンのレース | 108点 |
| Elite 15のレース | 110点 |
| Elite 15世界選手権 | 115点 |
上のティアほど上限が高く、層の厚いフィールドが集まるため、シーズン終盤に向けて「どのレースに出るか」の選択自体が戦略になります。数値は2026年9月1日時点の公式サイト掲載値であり、シーズン中に更新される可能性があります(要公式確認)。
7.
2026-27シーズンのレースカレンダー
| レース | 開催地 | 日程(予定) | 実施区分 |
|---|---|---|---|
| Race 1 | ハンブルク | 2026年10月30〜31日 | Elite 15とChallenger 15 |
| Race 2 | ロンドン | 2026年12月3〜4日 | Elite 15とChallenger 15 |
| Race 3〜5 | 未発表 | 未発表 | Elite 15とChallenger 15 |
| シーズン最終戦 | 香港 | 2027年6月10〜13日 | 世界選手権 |
Race 3以降は2026年9月1日時点で「Coming
soon」表記のままです。シーズンの締めくくりは香港での世界選手権で、こちらはHYROX世界選手権2027香港ガイドで開催概要と観戦の観点をまとめています。日程はいずれも予定であり、公式サイトでの再確認が必要です。

8.
日本の一般参加者にとって何が変わるのか
結論から言えば、Open・Proで走る大多数の参加者に直接の影響はありません。年齢区分ごとの世界選手権出場枠は、エリートシリーズとは別のルートとして各大会に用意されており、大会終了後に上位者へオファーが送られる仕組みが公式サイトに記載されています。オファーには受諾期限があり、期限を過ぎると次の順位へ回ります。
影響が出るのは、ランキングポイントを狙って国内外のレースを組み立てるレイヤーに入った場合です。ライセンスの有無で記録がポイントになるかが変わるため、シーズンの入り口で判断が必要になります。自分の現在地を測る手順はHYROXリザルトの見方・分析法、目標タイムの置き方はHYROXのタイム目安を参照してください。
9. よくある誤解
- 「エリートシリーズにエントリーできる」 →
できません。招待制で、公開エントリーの窓口はありません - 「Proで勝てばElite 15に入れる」 →
直接は入れません。ポイントを積んでランキング上位に入るのが前提です - 「シングルスの実績でダブルスにも出られる」 →
カテゴリーは独立しています。実績は持ち越されません - 「1戦だけ強ければいい」 →
365日ローリングの複数戦評価なので、単発の好結果だけでは順位が安定しません - 「世界選手権はエリートだけのもの」 →
年齢区分の出場枠は別ルートで用意されています
FAQ
Q. HYROXエリートシリーズとは何ですか?
Open・Proの上位に置かれた招待制のトップシリーズです。Elite
15とChallenger
15の2ディビジョンで構成され、公式リーダーボードの順位に応じてHYROXから招待が届きます。
Q. Elite 15とChallenger 15の違いは何ですか?
Elite
15はランキング上位15、Challenger
15は16〜30位が対象です。両者は同じステージで実施され、Challenger
15の優勝者は次戦のElite 15に加わる形になっています。
Q.
エリートシリーズにエントリーする方法はありますか?
一般エントリーの窓口はありません。有効なアスリートライセンスを保持したうえで対象レースに出走し、ポイントを積んでランキング上位に入ることが前提です。
Q. ポイントはどう計算されますか?
365日のローリング期間で、シングルスはベスト5戦、ダブルスはベスト3戦が集計されます。順位ごとの配点に加え、1位タイムとの比率が反映されるパーセンタイル方式が採用されています。
Q. 招待はいつ決まりますか?
レースのおよそ21日前にリーダーボードが締め切られ、その時点の順位でフィールドが確定します。カットオフ以降に得たポイントは、そのレースの選考には反映されません。
Q. Majorsはもうないのですか?
2026年9月1日時点の公式資格ページに、Majors経由・Regionals経由のルートは記載されていません。制度終了については海外メディアの報道が先行しており、最新の扱いは公式サイトでの確認が確実です。
Q. 一般参加者でも世界選手権に出られますか?
年齢区分ごとの出場枠は各大会に用意されており、エリートシリーズとは別のルートです。詳細はHYROX世界選手権・アジア大会の出場条件を参照してください。
Q. ダブルスのペアに条件はありますか?
エリートシリーズのダブルスは、両者が同じ国籍であることが条件とされています。Open・Proのダブルスとは条件が異なる点に注意してください。
関連記事
- HYROX2026-27ルール改定まとめ
— シーズン全体の変更点 - HYROX世界選手権・アジア大会の出場条件
— 年齢区分からのルート - HYROX世界選手権2027香港ガイド
— シーズン最終戦の開催概要 - HYROX用語集50選 —
Elite・Pro・DNFなど頻出用語
本記事の制度・日程は2026年9月1日時点で公式サイトに掲載されていた内容をもとにした整理です。シーズン中に更新される可能性があるため、出場を検討する場合は必ず公式サイトの最新情報を確認してください(予定・要公式確認)。
同じ2026-27ルール改定シリーズの記事
最終更新日: 2026年9月1日
当サイトはHYROX™の非公式ファンメディアです。HYROXはUpsolut Sports
AGの商標です。