この記事の要点
- ハイロックス(HYROX)日本代表・中村航選手が、2026年9月10日〜13日に中国・北京の国家速滑館で開催された「Ulike HYROX Beijing」の男子PRO・35〜39歳部門で2位に入賞。記録は1時間03分28秒、男子PRO総合では16位だった
- 1時間03分台は、1kmラン+1ステーションの1セットを平均8分弱で回り続ける計算になるハイペース。PRO部門は重量設定が一般カテゴリより重く、世界の上位層が集まる区分である
- 海外大会は日本からもエントリー可能。本記事では北京大会の結果を起点に、PRO部門と年齢区分の仕組み、海外遠征のエントリー方法・準備・当日の流れ、記録から逆算するトレーニングの考え方までを掘り下げる
Ulike HYROX Beijing 2026・中村航選手の結果概要
2026年9月10日〜13日、中国・北京の国家速滑館(National Speed Skating Oval)で「Ulike HYROX Beijing」が開催され、日本代表の中村航選手が男子PRO・35〜39歳部門で2位に入賞した。記録は1時間03分28秒。男子PRO全体の総合順位では16位だった。
| 項目 | 成績・概要 |
|---|---|
| 大会名 | Ulike HYROX Beijing |
| 開催期間 | 2026年9月10日〜13日 |
| 会場 | 国家速滑館(中国・北京) |
| 出場カテゴリー | HYROX PRO MEN(男子PRO) |
| 年齢区分 | 35〜39歳 |
| 年齢区分順位 | 2位 |
| 記録 | 1時間03分28秒 |
| 男子PRO総合順位 | 16位 |
なお「2位」は男子PROの35〜39歳部門における順位であり、総合順位とは別に集計される点に注意したい。この仕組みは後述する。
1時間03分28秒はどれくらい速いのか
HYROXは「1kmラン→ステーション」を8回繰り返す競技だ。ステーションはスキーエルゴ、スレッドプッシュ、スレッドプル、バーピーブロードジャンプ、ローイング、ファーマーズキャリー、サンドバッグランジ、ウォールボールの8種目で、順番は世界共通。つまり合計8kmのランと8つのワークアウトを、ほぼ休みなく積み上げていく。
1時間03分28秒を単純に8セットで割ると、1セットあたり約8分弱。これは「1kmを走ってすぐに高負荷種目をこなし、また走る」というサイクルを、最後まで崩さず維持したことを意味する。実際にはステーション間の移動区間(ロックスゾーン)の時間も含まれるため、実質のランとステーションのペースはさらに速い計算になる。市民参加者の完走タイムが90分前後〜それ以上になることも多い競技において、63分台はトップ層の水準と言ってよい。
PRO部門とは:一般カテゴリとの違い
HYROXには個人のオープン(Open)とPRO、ペアで臨むダブルス、4人のリレーなど複数のカテゴリがある。PROはオープンよりも各ステーションの重量設定が重く、順位を狙う競技志向の選手が集まる区分だ。具体的な重量規定はシーズンやルール改定で変わる可能性があるため、出場を検討する場合はHYROX公式のルールブックで必ず最新の数値を確認してほしい(要公式確認)。
初参加であればまずオープンで完走し、タイムと種目ごとの得意・不得意を把握したうえでPROに挑む、という段階の踏み方が現実的だ。
年齢区分順位と総合順位はどう違うか
HYROXでは、全出場者を対象とした総合順位に加えて、5歳刻みの年齢区分(エイジグループ)ごとの順位が集計される。中村選手の場合、男子PRO総合で16位、そのうち35〜39歳の選手の中では2位、という読み方になる。年齢区分があることで、20代のピーク世代と同じ土俵だけでなく、同世代の中での立ち位置を目標にできる。30代後半以降から競技を始める参加者にとって、この仕組みはHYROXの大きな魅力のひとつだ。
日本から海外大会(北京など)に出場するには
HYROXの大会は世界各都市で開催されており、日本在住者が海外大会にエントリーすることも可能だ。北京大会のように日本から比較的近いアジア圏の大会は、遠征の第一歩として検討しやすい。
エントリー方法とチケットの基本
エントリーはHYROX公式サイト(hyrox.com)の各大会ページから行うのが基本だ。カテゴリ(オープン/PRO/ダブルスなど)と出走枠を選んで購入する。人気大会は販売開始後早期に完売することがあるため、公式サイトやHYROXの公式SNSで販売開始日を事前に押さえておきたい。エントリー費は大会・カテゴリにより異なるため、各大会ページでの確認が必要(要公式確認)。
また、完売後に出走権を得たい場合や、逆に出られなくなった場合は、公式が用意するリセール(譲渡)の仕組みを使うのが原則だ。SNS等での個人間売買はトラブルや規約違反のリスクがあるため避け、対象大会でリセールが提供されているか、手数料や期限の条件を公式ページで確認してほしい(要公式確認)。中国開催の大会は現地の運営・販売経路が異なる場合があるため、必ず当該大会の公式案内に従うこと。
海外遠征の準備で押さえること
- 渡航手続き: パスポートの有効期限、渡航先のビザ・入国要件の確認。中国渡航の要件は時期により変わるため外務省・大使館の情報を確認する
- スケジュール: HYROXの大会は複数日にわたり、出走時刻はスタート枠ごとに割り当てられる。自分のスタート時刻が確定してから航空券・宿を最終調整すると失敗が少ない
- 装備: シューズ、ウェア、補給食は使い慣れたものを機内持ち込みに。現地調達を前提にしない
- コンディション調整: 時差が小さいアジア圏でも、移動疲労を見込んで前日入り以上の余裕を持ちたい
大会当日の流れ(一般的な例)
当日は概ね、受付・リストバンド等の確認→ウォームアップエリアでのアップ→スタート枠ごとの整列→出走、という流れになる。ゴール後はリザルトがオンラインで公開され、総合順位と年齢区分順位の両方を確認できる。会場内の動線や手荷物預けのルールは大会ごとに異なるため、事前に届く案内メールと大会ページのインフォメーションを必ず読み込んでおこう。
63分台の記録から逆算するトレーニングの示唆
「ラン単体」でも「筋トレ単体」でもない複合能力
HYROXで速い選手に共通するのは、走力と筋持久力を「切り替えながら」出し続けられることだ。1kmを速く走れても、直後のスレッドプッシュで脚が終わればランのペースは崩れる。逆に筋力があっても、8kmを走り切る有酸素の土台がなければ後半に失速する。練習では「ラン→高負荷種目→ラン」を連続で行うコンビネーション形式を取り入れ、心拍が上がった状態でフォームを維持する感覚を養うことが、記録短縮の近道になる。
自宅でできる代替メニュー(器具なし・省スペース)
スレッドやスキーエルゴがなくても、複合負荷の感覚は自宅で再現できる。以下は器具なしで行える一例だ。
- バーピー: 大会種目のバーピーブロードジャンプにそのままつながる。20回×4セットから
- ウォーキングランジ: サンドバッグランジの代替。廊下や室内を往復し、片脚20歩×4セット。負荷を上げたい場合はリュックに本や水を入れて背負う
- スクワット+ジャンプ: ウォールボールの下半身動作の代替。15回×4セット
- その場もも上げ1分+上記種目1つ: 「心拍が上がった状態で筋持久系をこなす」HYROX特有の感覚を、省スペースで再現できる
週1回は屋外で1kmラン×複数本を組み合わせられると理想的だが、まずは室内でも「息が上がった状態で動作を続ける」練習を習慣化することが優先だ。
中村航選手のプロフィールとScentdaysとの取り組み
中村航選手は1991年生まれ、大阪府出身。HYROX日本代表、HYROX JAPANアンバサダーを務め、HYROXコミュニティ「PMC(Physical Monster Club)」を主宰している。発信はInstagram(@wataru_pmc)とYouTube「【PMC】Physical Monster Channel」で行っている。
また、香りのデジタル配信サービス「Scentdays(セントデイズ)」を展開するHorizon株式会社は、2026年9月1日に中村選手とのスポンサーシップ契約と、アスリート向けボディケア製品「Scentdays ACTIVE」の共同開発開始を発表した。トレーニング前後や日常での使用を想定し、中村選手の意見を処方・香り・使い心地に反映する方針だという。同製品は発表時点で開発段階にあり、製品名・仕様・発売時期・価格は未定とされている。
FAQ
Q. HYROXのPRO部門とオープン部門は何が違う?
種目と距離は同じだが、PROは各ステーションの重量設定がオープンより重い。順位を狙う競技志向の選手向けの区分で、初参加はオープンから始めるのが一般的。最新の重量規定は公式ルールブックで確認が必要。
Q. 年齢区分(エイジグループ)2位とはどういう意味?
HYROXでは総合順位に加えて5歳刻みの年齢区分別順位が集計される。中村選手の「2位」は男子PROの35〜39歳の選手の中での順位で、男子PRO総合では16位だった。
Q. 1時間03分28秒はどのくらいのレベル?
8セット構成のHYROXで単純計算すると1kmラン+1ステーションを平均8分弱で回るペース。市民参加者の完走が90分前後以上になることも多い中、63分台は世界大会のPRO部門で総合16位に入る水準。
Q. 日本から北京など海外のHYROX大会に出場できる?
可能。HYROX公式サイトの各大会ページからエントリーする。人気大会は早期完売があるため販売開始日の確認を。エントリー費や販売条件は大会ごとに異なるので、当該大会の公式案内を必ず確認してほしい。
Q. 出走権のリセール(譲渡)はできる?
大会によっては公式のリセール・譲渡の仕組みが提供される。SNS等での個人間売買は規約違反やトラブルのリスクがあるため、必ず公式の手続きを使い、対象大会での提供有無と条件を公式ページで確認すること。
Q. HYROXの8種目は何?
スキーエルゴ、スレッドプッシュ、スレッドプル、バーピーブロードジャンプ、ローイング、ファーマーズキャリー、サンドバッグランジ、ウォールボール。各種目の間に1kmランが入り、順番は世界共通。
Q. 女性もPRO部門に出場できる?
できる。女子にもオープンとPROのカテゴリがあり、年齢区分別の順位も同様に集計される。重量設定は男女で異なるため、公式ルールブックで確認のうえカテゴリを選びたい。
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