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HYROX Youngstarsとは|キッズ版の種目と日本の状況

HYROX Youngstarsとは|キッズ版の種目と日本の状況

HYROX Youngstarsとは、8〜15歳の子ども向けに、大人のHYROXと同じ流れを年齢と発育段階に合わせて調整したキッズ版のレースです。ランと8つの種目を交互にこなす構造は変えず、走る距離・重量・回数だけを年齢区分ごとに変えています。

結論から書きます。2026年9月3日時点で、公式のレース検索をYoungstarsで絞り込むと表示されるのは欧州と北米の13大会で、日本の大会は含まれていません。日本での開催は公式に確認できていません。日本にいる家庭が今できるのは、海外大会への遠征を検討するか、公式が公開している年齢別の内容を家庭やジムでの練習の目安として使うことです。

この記事の要点

  • Youngstarsは8〜9歳・10〜11歳・12〜13歳・14〜15歳の4区分。区分は男女別で、スタートも同じ区分・同じ性別のみでまとまる
  • 年齢区分が上がるほどランの本数と重量が増える。14〜15歳になると大人と同じく「種目のあいだに毎回1周走る」形になる
  • 1周は200〜275mの範囲。大人の1kmよりかなり短い
  • 参加登録は保護者または法定代理人が行い、当日は保護者が付き添う。コース内を並走することはできない
  • 2026年9月3日時点で、公式のレース検索に日本開催のYoungstarsは表示されない

対象読者: 子どもと一緒にフィットネスレースを楽しみたい保護者と、キッズ向けクラスの設計を考えているジムの指導者。

読了後にできること: Youngstarsの年齢別の中身と当日の運用、日本での現状を把握し、家庭で「今は何を練習の目安にするか」を判断できるようになります。

HYROX Youngstarsとは何か

大人のレースとの関係

大人のHYROXは、1kmのランと1つの種目を8回繰り返す構成です。詳しくはHYROXとは8種目の完全解説にまとめています。

年齢に応じた調整と8種目

Youngstarsはこの流れを踏襲しつつ、年齢と発育段階に応じた調整を入れています。公式のルールブックでは、繰り返し回数と重量、そして走る距離が年齢区分ごとに異なると明記されています。種目の順番は固定で、次の8つです。

  1. SkiErg — 決められた距離までスキーエルグを引く
  2. Sled Push — ラインの完全に後ろから、決められた距離までそりを押す
  3. Sled Pull / Sled Drag — そりが完全にラインを越えるまで引く
  4. Burpee Broad Jump / Frogger Jumps — 10歳以上は胸を床につけるバーピーから両足同時着地の跳躍。8〜9歳はカエル跳び
  5. Rowing — ローイングマシンで決められた距離。開始前にゼロリセット
  6. Farmers Carry — 両手に重りを持って歩く
  7. Lunges — 後ろの膝が一瞬床に触れるまで深く踏み込み、左右交互に進む
  8. Wall Balls / Squats — 股関節が膝より下まで沈むスクワット。12歳以上はそこからボールを的に投げる

参加に資格や予選はいらない

参加に資格や予選は不要です。8歳以上であること、保護者または法定代理人が規約に同意して登録すること、この2つが条件になります。

Youngstarsの8種目と順番
Youngstarsの8種目と順番

年齢区分で何が変わるのか

公式ルールブックに掲載されている区分ごとの内容を整理すると、次のようになります。区分は男女で分かれており、12〜13歳から男女差が付きます。

種目 8〜9歳 10〜11歳 12〜13歳(女子/男子) 14〜15歳(女子/男子)
SkiErg 300m 400m 500m / 500m 600m / 600m
Sled Push 15m・35kg 15m・50kg 30m・60kg / 30m・70kg 30m・70kg / 30m・102kg
Sled Pull 15m・25kg(ステップバック) 15m・40kg(ステップバック) 30m・25kg / 30m・50kg 30m・50kg / 30m・78kg
Burpee Broad Jump 20m(カエル跳び) 20m 40m / 40m 40m / 40m
Rowing 200m 300m 400m / 400m 500m / 500m
Farmers Carry 50m・4kg 50m・6kg 100m・8kg / 100m・12kg 100m・12kg / 100m・16kg
Lunges 20m(重量なし) 20m(重量なし) 40m・5kg / 40m・7.5kg 40m・7.5kg / 40m・10kg
Wall Balls スクワット50回・1kg スクワット50回・2kg 50回・2kg・8フィート / 50回・3kg・8フィート 50回・3kg・8フィート / 50回・4kg・9フィート

重量と回数の上がり方

一番下の区分ではランジに重量がなく、ウォールボールも投げずにスクワットだけです。12歳以上でボールを的に投げる形になり、14〜15歳の男子で初めてスレッドプッシュが102kgという大人に近い数字になります。

区分はレース当日の年齢

区分はレース当日の年齢で決まります。申し込み時点の年齢ではありません。公式FAQでも、いま9歳で12月に10歳になる子が翌年1月のレースに出る場合は10歳の区分で登録する、と説明されています。当日は写真付きの公的身分証か学校発行の身分証(生年月日が入っているもの)を持参します。

年齢区分という考え方そのものは大人のレースにもあります。大人側の仕組みはHYROXの年齢区分ガイドで扱っています。

ランの入り方が年齢で変わる

ランは周回で数える

Youngstarsのランは「周回」で数えます。1周は200〜275mの範囲で、大会ごとに設定されます。最初の1周と最後の1周は距離が違う場合があり、これは全体の距離をレンジ内に収めるための調整だと公式に説明されています。

区分 ランの入り方
8〜9歳 エントリー1周、ミドル1周、エグジット1周の計3本
10〜11歳 エントリー1周、ミドル1周、エグジット1周の計3本
12〜13歳 エントリー2周、エグジット2周
14〜15歳 各種目のあいだに毎回1周

走る回数は年齢で違う

エントリーはレース開始時、ミドルは4番目と5番目の種目のあいだ、エグジットは7番目と8番目の種目のあいだに入ります。つまり下の年齢ほど「走る回数が少なく、種目が連続する」構成で、14〜15歳になって初めて大人と同じ「走る・種目・走る・種目」のリズムになります。

練習の組み方への影響

この違いは、子どもと一緒に練習を組むときに効いてきます。8〜9歳の子に大人と同じ「1種目ごとにラン」の練習をさせると、実際のレース構成と噛み合いません。

年齢区分ごとのランの入り方
年齢区分ごとのランの入り方

当日の運用と保護者の役割

保護者の立ち位置

Youngstarsで一番よく誤解されるのが、保護者の立ち位置です。公式FAQの記載を整理すると次のようになります。

  • コース内の並走はできません。子どもはスタートゾーンで引き渡され、そこからレース準備に入ります。保護者は柵の外からランコースに沿って移動でき、各種目には観覧エリアが設けられています
  • Guardianチケットは観戦チケットに近いが、責任が伴います。保護者は子どものチェックインとチェックアウトを行い、レース中も会場に滞在する必要があります
  • 保護者にもリストバンドが発行されます。子どものリストバンドは区分によって紫・緑・オレンジ・青のいずれかで、スタートウェーブと区分を識別するために手首に見える形で着けます
  • 計測チップは足首に着けます。他の位置に着けると記録が無効または不完全になる可能性があり、正しく着けるのは参加者側の責任とされています
  • レース前に25分のレースブリーフとウォームアップがあります。フォーマットに慣れるための時間が公式に確保されています
  • 更衣室と手荷物預かりが用意されます。ただし紛失・盗難について主催者は責任を負わないと明記されています
  • 保護者自身が同じ日に走るのは推奨されていません。スタート時刻の変更はできないため、同日に親子で出る場合は、もう一方の保護者か委任状で指定した人に付き添いを任せる必要があります

当日の全体的な流れは大人のレースと共通する部分が多いので、HYROX当日の流れ・持ち物チェックリストも参考になります。

持ち込みが禁止されているもの

持ち込みが禁止されているものも明記されています。携帯電話、VRヘッドセット、GoProなどのボディカメラ、チューインガムの4つです。ぜんそくの吸入器はレース中に保護者から受け渡すことが認められています。

保護者の行動規範

公式のルールブックには「保護者の行動規範」という章もあります。適切なウェアを着せること、体調が良いときだけ走らせること、受付と引き取りの時間を守ること、関係者に敬意を持つこと。そして、結果ではなく努力を称えること、審判の判定を受け入れること、この大会は子どもが楽しむためのもので保護者のプレッシャーやエゴのためではないこと、が明記されています。

ペナルティと判定の考え方

子ども向けの警告の運用

判定の構造は大人のレースと似ていますが、警告の運用が子ども向けに調整されています。

状況 扱い
周回が足りない 1周につき90秒のタイムペナルティを最終記録に加算
種目の順番を間違えた 1分のペナルティ。ただし8番目のウォールボールに入る前なら、抜けた種目を消化できる
種目やランを丸ごと飛ばした 2分のペナルティ
動作基準を満たさない(1〜7番目の種目) 種目ごとに1回は警告。2回目からその回が無効になり、該当のペナルティが付く
ゴミのポイ捨て、床への唾吐き 1件につき2分のペナルティ
給水を頭や体にかけた 1件につき2分のペナルティ
割り当てと違うウェーブでスタートした 失格(DQ)
計測チップを着けていない リーダーボード上は「DNS(出走せず)」の扱い
けがのために重量や回数を調整した 完走タイムは出るが、公式ランキングからは除外(Out of Competition)

判定は2種類に分かれる

スレッドの周回漏れのように計測チップで自動検出されるものと、動作基準や回数のように審判が現場で判定するものの2種類があります。失格の権限を持つのはレースディレクターだけです。結果は大会終了後すぐにリザルトサイトで公開されますが、ペナルティの追加や修正は終了後48時間まで行われる可能性があります。

大人側のペナルティと失格の考え方はHYROXのDNF回避ガイドで整理しています。

Youngstarsの主なペナルティ
Youngstarsの主なペナルティ

日本での実施状況:2026年9月3日時点で公式に確認できていない

編集部が2026年9月3日に確認した範囲を書きます。

公式に出ている13大会

公式のレース検索をYoungstarsで絞り込むと、表示されるのは13大会です。内訳はアムステルダム、ユトレヒト、マーストリヒト、ロンドン、バーミンガム、パリ、トゥールーズ、バレンシア、オスロ、アナハイム、アトランタ、ヒューストン、ソルトレイクシティ。すべて欧州と北米で、アジアの都市は1つも含まれていません。日本のHYROX公式サイトのナビゲーションにも、Youngstarsの項目はありません。

いま言えることの範囲

したがって、現時点で言えるのは「2026年9月3日時点で、日本開催のYoungstarsは公式に確認できていない」ということだけです。今後実施されないという意味ではありません。公式ページには、2026年からYoungstarsがコーチング認定の対象になること、Youngstars向けのトレーニング施設の登録制度を2026年の第1〜第2四半期に立ち上げることが記載されています(いずれも2026年9月3日時点の公式ページの記載であり、進捗の続報は確認できていません)。体制そのものは広がる方向にあると読めます。日本での開催が案内されるとしたら、日本の公式サイトか公式SNSが最初の情報源になります。

日本のHYROXがどこまで来ているかはHYROX日本上陸の歴史、次の日本大会の状況はHYROX日本大会 次はいつ?で追えます。

日本にいる家庭が今できること

Youngstarsに日本で出られない前提で、現実的な選択肢は3つです。

  1. 海外大会に遠征する。ロンドンやアムステルダムなど、Youngstars単独開催の大会があります。ただし渡航費・時差・当日の身分証・保護者の同伴が必須という条件を考えると、家族旅行と組み合わせられる場合に限られるでしょう
  2. 大人の大会を一緒に観に行く。子どもが競技に出られなくても、会場の空気は体験できます。観戦の実務はHYROXチケットの買い方・観戦ガイドにまとめています
  3. 年齢別の内容を練習の目安として使う。上の表にある距離と重量は、そのまま「その年齢の子に公式が想定している範囲」です。器具の代替を含めた練習環境の作り方はHYROXの練習ができるジムの探し方が参考になります

3つ目については、注意点を添えます。上の数値は競技会の設定であって、個々の子どもに適した負荷を保証するものではありません。成長期の子どもに重量を扱わせる判断は、保護者と、資格を持った指導者の管理のもとで行ってください。公式ルールブックでも、けがや身体的な制約がある場合は事前に主催側へ連絡するよう求めています。

よくある失敗

失敗パターン 何が起きるか 先回りの手
申し込み時点の年齢で区分を選んだ 当日の年齢と合わず、区分の変更が必要になる レース当日の年齢で区分を選ぶ
保護者が同じ日に走る予定を入れた スタート時刻は変更できず、付き添いができなくなる 別日にするか、委任状で付き添い役を決めておく
コース内で一緒に走るつもりでいた 並走はできず、当日に子どもが動揺する 観覧エリアからの応援になることを事前に伝えておく
身分証を持って行かなかった 受付で年齢が確認できない 生年月日が入った写真付き身分証を用意する
計測チップを手首や靴紐に着けた 記録が無効または不完全になる 足首に着ける。着け方は受付で確認する
大人と同じ「1種目ごとにラン」で練習させた 実際のレース構成と噛み合わない 年齢区分ごとのランの入り方に合わせて練習を組む

FAQ

Q. HYROX Youngstarsは何歳から参加できますか?
A. レース当日に8歳以上であることが条件です。上限は15歳までで、8〜9歳・10〜11歳・12〜13歳・14〜15歳の4区分に分かれています。

Q. 日本でYoungstarsに参加できますか?
A. 2026年9月3日時点で、公式のレース検索に日本開催のYoungstarsは表示されず、日本の公式サイトにも案内はありません。公式に確認できるのは欧州と北米の13大会です。

Q. 予選や資格は必要ですか?
A. 必要ありません。公式ルールブックには、年齢条件を満たし、保護者または法定代理人が規約に同意すれば参加できると記載されています。

Q. 保護者はレース中に何をするのですか?
A. コース内での並走はできません。柵の外からランコースに沿って移動し、各種目の観覧エリアから応援します。チェックインとチェックアウトは保護者が行い、レース中は会場に滞在する必要があります。

Q. ランの距離はどれくらいですか?
A. 1周は200〜275mの範囲で大会ごとに設定されます。周回数は年齢区分で異なり、14〜15歳は各種目のあいだに毎回1周走ります。

Q. けがをしていて重量を軽くしたい場合はどうなりますか?
A. 事前に主催側へ連絡する必要があります。調整した場合は完走タイムは出ますが、Out of Competitionとして公式ランキングからは除外されます。

Q. 写真や動画は撮れますか?
A. 観覧エリアからの撮影は可能です。大会によっては公式の写真サービスをチケット購入時に申し込める場合があります。ボディカメラの持ち込みは禁止されています。

最終更新日: 2026年9月3日

当サイトはHYROX™の非公式ファンメディアです。HYROXはUpsolut Sports AGの商標です。

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